SEEDS:VOICE 寄附者の声 千葉大といっしょに育った恩に 川村篤弘氏 1974年 千葉大学着任 千葉大学工学系事務センター長

縁あって千葉大学の事務方として長年、大学業務を支えてきた川村篤弘氏に、お話を伺った。北海道出身の氏が千葉大学にやってきたのは21歳の若き頃。それから30有余年。いまでは工学系の事務センター長として活躍している。仕事に熱中するあまり、帰宅を忘れてしまうこともあるという氏にSEEDS基金も含め、さまざまな話を伺った。

いまは、こうして事務方をやっていますが、もともとは札幌市内で美術専門学校に通っていたんです。デザインの仕事をやろうかと思って。でも、当時はオイルショックの頃で、就くはずだった会社の内定が取り消されてしまったんです。それで、まったく方向転換して、公務員になるための勉強を始めたんです。その勉強の甲斐があったのか、国家公務員の採用試験に受かることができたんです。

それで、どこの機関がいいのかな、というときに、たまたま従兄弟が千葉大の工学部を出ていたのと、あまり都心部の大学は、山育ちの自分には合わないだろうということで、赴任地の希望に「千葉大学」と書き入れていたんです。そうしたら、ある日、電話がかかってきて「来ないか」というお話をいただきました。もう40年近く前になりますが1974年にこちらにやって来て、一度放送大学に3年間と放送教育開発センターに3年間出向した以外は本学にお世話になっています。

いま千葉大は、学部が9つ、事務方の職員だけで600名近くが働いています。仕事も、学務、会計、庶務、人事、研究サポートというように本当に多岐にわたっていますね。私も、本当にいろいろな部署を経験しました。でも、たくさんの出会いがあって飽きないですね。面白いと思っています。20代の若い頃からですから、もうずっと千葉大といっしょに育ってきたと言ってもいいですね(笑)。

私は、北海道三笠市の出身なのですが、実は、幼なじみに俳優の小日向文世がいまして、小中高と同じ学校で過ごしてきました。彼も私と同じように東京の専門学校に通い、写真を勉強していたんですが、途中から俳優を目指したんです。下積み時代には、彼に頼んで有名な俳優さんのサイン入りの色紙をもらったら、そのサインの横に彼のサインが書かれていて、当時は、その部分だけ要らないなんて思っていましたが(笑)。でも、ずいぶん経ってから有名になって、テレビや映画での活躍をみるたびに同じようにこちらに出てきて苦労してきた仲間として本当にうれしく思っています。

仕事は朝の8時半から夕方5時過ぎまで。思いついたことを自分のタイミングでやれないと嫌なタイプです。それに、資料やファイルが順序よく並んでいないと嫌なので、整理しだすと帰宅を忘れて遅くまで仕事することもあるんです(笑)。まあ、自宅が自転車で30分ほどという距離にあることも大きいのですが。つい夢中になってやってしまいます。

この40年近く本当にいろいろな方にお世話になりました。でも、恩を返そうと思っても、なかなか返せないものですね。もう先輩達は居なかったりするわけですから。それで、その代りと言っては何ですが、SEEDS基金に寄附をさせていただいたわけです。息子、娘と歳が近いのもありますが、学生は子どもみたいなもので可愛いなあと思います。職員でも同じような若い人が多くいますし。あと1年半後の定年まで、そういう人たちの成長を見ながら、しっかりこの大学に定着させていきたいと思っています。

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