SEEDS:VOICE 寄附者の声 新しい挑戦のために 金子輝幸氏 2001年 法経学部経済学科卒 株式会社かっぺ 代表取締役/千葉大学非常勤講師

在学中からIT企業の設立にかかわり、現在は、その代表を務める金子氏。30代の若手経営者として将来を見据えて企業のかじ取りをしながら、本学の非常勤講師も務めている。インターネット関連のシステム開発からビジネスのプロデュースまで幅広い領域で活躍する氏から、千葉大学での思い出から要望まで忌憚なく語っていただいた。

「株式会社かっぺ」というWEBのシステム開発やスマホのアプリ開発、新しいネットメディアやインターネットビジネスのプロデュースなどをやっている会社を経営しています。この会社は私の在学中に2つ上の先輩が設立したもので、在学中の2000年にバイトとして入社して、そのまま正社員になりました。経営に携わるようになったのは2005年からです。会社は千葉市にありますが、仕事は東京の大手企業とのお付き合いが多いですね。

僕自身は法経学部経済学科出身なので、実はシステム開発とかは専門外なのですが、入社してひと通りのことを覚えた感じです。いまは技術がかなり高度になってきているので、どちらかというと企画寄りで仕事をすることが多くなってきています。社員は6名が千葉大、残り14名も千葉に縁のある人ばかりで、工学部出身が多いですね。

幸い業績は好調です。この度、経済産業省の中小企業IT経営大賞の特別賞をいただきました。ワイン業界をIT化する意図でつくった「ワインリンク」という仕事なのですが、生産者からインポーター、卸、小売り、飲食店、消費者までを一気につなぐ仕組みです。スマホを使ってボトル裏ラベルの情報を読み込むと、生産者のことが分かったり、ワインのことが詳しく分かったり。飲食店には非常に受けが良かったです。

私自身が、このゆったりした環境に合っていたと思います。とにかく、のどかで、呑気、というのが千葉大学の特長ですかね(笑)。また総合大学で、園芸や看護、デザイン、印刷など他にないユニークな学部や学科が多いですよね。マイペースで、自分の身の丈で成長できる場所だと思います。

ゼミのときは日本の労務経営の研究をやりまして、これが意外に役立っています。ちょうどインタ-ネットもこれからという時期で、日本の終身雇用も終わりかけの時期で、これからは大手ではなくベンチャー、ITで仕事の仕方も変わってくるといった流れを強く意識しました。

「底力宣言」というのがありましたけど、千葉大の人って、とても力がある。持久力、継続力があるんです。ちょっと地味だけど。だからか、うちの会社もリーマンショック以降の方が業績がいいんです。この時に、ようやく自信がつきました。このとき自分たちは、ああ地味ではなく地道だったんだなあ、と思いました(笑)。

いまは千葉大で非常勤講師もさせていただいています。起業論というのを担当しています。これは学長がつくった講座で、千葉大出身のベンチャー企業の若手経営者などが担当しているものです。

SEEDS基金のことは以前から知っていました。会社の利益が出たのを機に寄附させていただきました。この他に工学部にも共同研究という名目で寄附させていただいています。一種の恩返しですかね。こうした基金は新しい挑戦に使ってほしいと思います。設備投資だけではなく、これからは国際交流とかソフト面を充実させたり、千葉大の持っている独自性を伸ばしていってほしいです。

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